海水浴場で見つけるとウンザリしてしまうのに、水族館で見かけるとちょっと幸せな気分になってしまう。クラゲは不思議な生き物だ。
入場料を払ってアクアパーク品川の中に入るも、アトラクションやカフェバーには目もくれず進んでいくと、そこにはあっという間にたどり着く。ジェリーフィッシュランブル、中にクラゲのいる大きな円柱形の水槽が置かれている空間だ。多くのクラゲが水槽の中をプカプカのんきに泳いでいる。このクラゲたちの辞書にデッドラインという言葉は載っていないに違いないと確信させるのに十二分なくらいのんびりと泳いでいるのだ。
最近、クラゲがブームらしい。クラゲの収縮活動に癒しを感じる人が多いのだそうだ。確かにゆったりと膨らんだり縮んだりするのを眺めていると、なんだかちょっとホッとする。その上、ここでは時間ごとに変わる光で照らされいてクラゲは幻想的。水槽の中のクラゲはとても美しいのだ。
クラゲがこれだけ綺麗なものであるならば、もう海水浴場で見つけても嫌な気分にならないと思うかもしれない。しかしながらその考えは浅はかだ。水槽の中のクラゲが美しいのは水族館の演出。しかも鑑賞している人間は刺されることのない安全地帯から眺めているのを忘れてはならない。自然界はもっとシビアで、やっぱりクラゲに刺されたら痛いのだ。
2021年9月 動物 東京 | |
水槽・水族館 円柱 魚 品川 |
No
12037
撮影年月
2021年2月
投稿日
2021年09月22日
更新日
2023年08月17日
撮影場所
品川 / 東京
ジャンル
動物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF