アクアパーク品川で多くの人を集めているのは、クラゲが中でプカプカ浮いている水槽だった。もちろん水族館なのだからクラゲ以外の生き物も展示されているのだけれど、ライトアップされて光っているクラゲに勝てる生き物はあまりいない。キラキラに対抗できる武器を持つ生き物は少ないのだ。
クラゲが沢山展示されているジェリーフィッシュランブルを抜けて2階に上がると、クラゲのいない展示室には人も同じようにいなかった。クラゲ以外のものに関心を持つ人は少ないのかと思いつつ、ガラガラの展示室で僕はイソギンチャクのいる水槽の前に立ち止まった。
クラゲのようにプカプカと浮いているわけではないけれど、その代わりに伸ばした触手がユラユラと水の中を漂っている。数えきらないほど多い触手がユラユラしているのを眺めていると、なんだか手招きされているかのようだ。危ない。もし僕も同じ海の中にいたらイソギンチャクの思うがままになってしまいそうだ。触手にある毒で麻痺されて、気がついた時にはイソギンチャクの胃の中にいるかもしれない。
2021年9月 動物 東京 | |
水槽・水族館 品川 |
No
12039
撮影年月
2021年2月
投稿日
2021年09月24日
更新日
2023年08月17日
撮影場所
品川 / 東京
ジャンル
動物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF