自分も乗っていたはずなのに乗っていた頃の記憶は全くない。だから何歳になるまで乗っていたかなんてことも、もちろん分からない。僕は何歳頃までベビーカーに乗っていたのだろう。
銀座で僕の前を歩いていた若い夫婦もベビーカーを押しながら歩いていた。大きなベビーカーを携えていたものの、肝心要の赤ちゃんはベビーカーには乗っていない。主役の赤ちゃんはのお父さんの腕の中にいた。
ベビーカーに乗せられて、まるで自動車に乗ったような感じで移動するのと、お父さんに抱えられて移動するのとではどちらが赤ちゃんにとって快適なのだろう。パッと思ったところではお父さんに抱えられた方がすぐ近くにお父さんの顔があり、温もりも伝わりそうで快適に思える。
でもこの赤ちゃんにとってはそうではないようだ。お父さんに抱えられて後ろを向いていた赤ちゃんの眉間にはしっかりと皺が寄っていて、快適に移動しているとはお世辞にも言えない顔つきで周囲を見渡していた。なんだか隙あらばいつだってお父さんの腕の中から逃れてやると言わんばかりの顔だった。
2022年1月 人びと 東京 | |
赤ちゃん バック・ショット 家族 銀座 親子 皺 |
No
12148
撮影年月
2021年11月
投稿日
2022年01月17日
更新日
2023年08月16日
撮影場所
銀座 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF