市場の近くをウロウロしていると、道端に水槽が幾つも置かれていた。どの水槽にもなみなみと水が張られていて、中では赤い魚が泳ぎ回っていた。金魚だ。市場では食べ物の魚が沢山売られていたのに対し、この場所では観賞用の金魚が沢山売られていたのだ。ここインドネシアのチルボンでも金魚は人気があるようで、多くの人が足を止めて水槽の中を覗き込んでいたし、買い求めている人もいた。
金魚は中国が発祥の地らしい。なんでも南北朝時代にはすでに飼育されていたというから歴史は古い。原産国の中国が贈答品にしたこともあって、東南アジア諸国にも金魚が広まり、ここインドネシアでも養殖されるようになったそうだ。最近の経済成長とともに観賞魚飼育としての金魚の人気も高まっているらしい。ちなみに2018年からはインドネシアからの金魚輸入が解禁されていてインドネシア産の金魚も日本に輸出されている。
水槽の横にカウボーイハットをかぶった男がしゃがんでいた。タライの中の金魚を手ですくって嬉しそうだ。まるで金魚を自分の子どもをいつくしむかのように愛でていた。
2021年2月 インドネシア 人びと | |
水槽・水族館 チルボン カウボーイハット 魚 |
No
11815
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年02月12日
更新日
2023年08月28日
撮影場所
チルボン / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF