カップルの歩く姿が道端にできた水たまりの中に映り込んでいた

銀座の水溜りに映ったカップル
銀座の水溜り
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銀座という地名は江戸幕府を開いた徳川家康が駿府にあった銀貨鋳造所をこの地に移したことに由来している。天下統一後に江戸幕府が策定した貨幣制度は金・銀・銭の3つの貨幣からなる三貨制度で、そのうち銀貨を鋳造していたのが銀座だったのだ。ということは、銀座の他にも金座と銭座があったということ。でも都内では金座という地名も銭座という地名も耳にしたことはない。金座と銭座は銀座と違って地名にその歴史を刻めなかったようだ。

江戸では亀戸、深川など複数の場所に銭座が置かれ、寛永通寳を作っていたらしい。それに対し江戸で金貨を鋳造していた金座は一箇所だけ。御金改役の役宅のあった本石町だけだった。面白いのは、金座の跡地が今でも金融界で重要な役割を担っている点だ。金座だった場所は現在日本銀行本店になっている。銀座がその役割を終えたものの地名に名残を留めているのと対照的に、金座は地名に名残を留めていないけれども「物価の安定」と「金融システムの安定」という大役を担い続けているのだ。

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ENGLISH
2024年8月 町角 東京
カップル 銀座 水溜り 反射

PHOTO DATA

No

12625

撮影年月

2024年2月

投稿日

2024年08月09日

更新日

2024年08月10日

撮影場所

銀座 / 東京

ジャンル

ストリート・フォトグラフィー

カメラ

SONY ALPHA 7R V

レンズ

ZEISS BATIS 2/40 CF

日本国内で撮影した写真とエッセイ

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