諸外国と違って日本では住所を表すのに通りの名前を用いない。街区と呼ばれる道路に囲まれた区画を単位とし住居を表示するいわゆる街区方式を採用しているからだ。あまり意識していないけれど、これは世界では少数派。多くの国では建物が面している道路の名称に住居番号を付与して、住居を表示する道路方式が採用されている。そのためだろう。日本では名前のついた道路というのは昔からの街道などを除くとあまりない。
そのような中、銀座周辺には名前の付いた通りが多い。さっと考えただけでも並木通りやソニー通り、みゆき通り、今春通りが思い浮かぶ。それもそのはず。銀座のある中央区のホームページによると銀座には名称のある道路が27本もあるのだ。もっとも、これは役所の公式ホームページに載っているものだけだから、公式に認められていないものも含めたらもっとあるのかもしれない。いずれにしても通りに名前が付いている方が、買い物や観光するのには勝手が良いからなのだろう。
撮った写真を見返していて、ここはなんていう通りと通りが交差するところなのだろうと調べてみたところ、ひとつは交詢社通りなのがわかったけれど、もうひとつが分からない。どうやら名前の付いていない通りのようだ。27本の通りに名前が付いているとはいえ、全ての通りに名前が付いているわけではない。というよりもほとんどの通りには名前はない。日本はWhere The Streets Have No Nameなのだ。
2021年8月 町角 東京 | |
銀座 歩行者 影 |
No
12003
撮影年月
2021年2月
投稿日
2021年08月19日
更新日
2023年08月18日
撮影場所
銀座 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III