ワット・サケットはバンコクにある80メートルほどの高さがある丘の上に建立されている仏教寺院だ。周囲には高い建物が無いのでランドマークとしても役に立つくらいに目立つ存在だ。でも、その存在感とは裏腹に入り口がどこにあるのかはちょっと分かりづらい。なかなか場所が分からなかった僕は入り口に辿り着くまで丘の周囲をぐるっと回る羽目になってしまった。丘の周囲は思いの外に広い。
入り口で拝観料を払うと後は階段を登るだけ。ここにはエスカレータもエレベータもないので、自分の足で350段ほどある階段を登っていかなければ、丘の頂上にある黄金の仏塔には辿り着けない。丘の側面に螺旋状に設けられた階段を一段一段登っていく。空は抜けるように青かった。僕の前に二人組の女性が歩いていた。二人とも喪服を纏っている。ラーマ9世の喪に服しているのだろう。それにしては二人とも手にしている日傘は色鮮やかだ。漆黒の喪服を纏った女性が、赤とピンクの傘を手に赤い階段を登っていく。そのコントラストはちょっと美しかった。
2018年4月 人びと タイ | |
バック・ショット バンコク 青空 二人組 階段 傘 女性 |
No
10501
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年04月01日
更新日
2024年02月27日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA