ゆるゆる走る銚子電鉄に乗って辿り着いた先は外川という駅だった。レトロな駅舎は興味をそそるものの、駅の周囲には民家が立ち並ぶだけで何もない。時代に取り残されたかのような終着駅だ。こんな場所で線路が終わっている理由は単純で、ここは銚子半島の先端部。これより先は太平洋が広がっているだけだからだ。
駅前から続く細い道を歩いていくとすぐに下り坂になって、重力に引っ張られるままに下っていくと海が見え、外川漁港が姿を表す。日本屈指の水揚げ高を誇る銚子漁港の影にすっぽり隠れているけれど、外川漁港も1600年代中頃から続く歴史ある漁港だ。港の中をウロウロ散策しようと思って近づいてみると、目につくのはいたるところに貼られた警告と港の敷地に入れないように設けられたバリケードばかりだった。
警告文によると関係者以外は立入禁止なのだという。密漁するつもりなんて毛頭なく、ただただ海辺を散策したかっただけなのに残念だと思いつつ、敷地の縁を歩いているとバイクが港の奥から走ってきた。中に入れるのだから、関係者なのだろう。バイクの向こうには青い空と青い海が広がっていた。
2022年7月 千葉 乗り物 | |
青空 銚子 雲 港 ヘルメット バイク |
No
12325
撮影年月
2022年5月
投稿日
2022年07月18日
更新日
2023年08月11日
撮影場所
銚子 / 千葉
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35