大仏と言われたら、あなたはどこにある大仏を思い浮かべるだろうか。東大寺にある大仏だろうか、それとも鎌倉の大仏だろうか。仙台に住んでいる人ならば仙台大観音を思い起こすかも知れないし、常磐線沿線に馴染みがあるなら牛久大仏が脳裏に去来するかもしれない。おそらく多くの人が近所にある大仏を連想するだろう。大仏というと希少な存在かと思うけれど、予想に反して日本にはあちらこちらに大仏が存在している。
もちろん東京都内にも複数の大仏が鎮座している。赤塚にある乗蓮寺には青銅製の鋳造大仏としては日本有数の大きさを誇る大仏が鎮座しているし、谷中霊園の一角にある天王寺にも大仏が鎮座している。北区滝野川の石神井川の畔にも谷津大観音という大仏がのどかな住宅街に腰を下ろしている。大仏といっても、その高さは台座を含めて8.5メートルしかなく、周囲の民家に紛れてひっそりと鎮座している姿は、遠から見える牛久大仏などと違って、こっそりと人びとの安寧を願っているように見えた。
2024年4月 静物 東京 | |
青空 仏像 シルエット 滝野川 |
No
12580
撮影年月
2023年8月
投稿日
2024年04月13日
撮影場所
滝野川 / 東京
ジャンル
静物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF