地上と宇宙を結ぶ宇宙エレベータが存在するのであれば、宇宙エスカレータがあってもいいと思う。物資を運搬するのにはキチンと籠のあるエレベータが効率的で望ましいのかも知れないけれど、観光気分で宇宙に向かうのならエレベータが向いている。移動手すりに手を載せて、先を見上げれば宇宙が広がり、後ろを見れば大地が横たわっている。ロケットで宇宙に向かうならば避けられない強力な重力と戦わずに向かう道中は、歯を食いしばる必要もなくのんびりして楽しいに違いない。
この日は横須賀の海辺を歩いていた。馬堀海岸を越えて、走水に来るとちょっと沖に桟橋があって漁船が停泊していた。桟橋まで橋が架けられていたから、面白そうだと思って橋を渡り出す。それほど長い橋ではなかった。中央付近が高くなっていて、端から眺めると橋が青い空に向かって一直線に伸びている。宇宙エレベータに乗ったなら、このような感じなのだろうと思わせる橋だった。でも現実はそのような夢想には付き合ってくれない。橋の反対側には桟橋があって、漁船が係留されているだけ。海抜でいうと1メートルくらいだろうか。宇宙までの距離はまったく縮まらなかった。
2022年6月 町角 神奈川 | |
青空 橋 横須賀 |
No
12296
撮影年月
2022年4月
投稿日
2022年06月14日
更新日
2023年08月12日
撮影場所
横須賀 / 神奈川
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35