ポーンプラープ区(バンコク)
それなりにバンコクの中心に位置しているはずエリアなのに喧騒とは無縁だった
料理人が動作をシンクロさせながら忙しそうに炒め物を作っていた
観光名所になっていないポーンプラープ区の路地の奥に、人気の食堂があった
セーンセープ運河沿いに建つ民家に干してあった洗濯物がはためいていた
ASEAN諸国の発展の裏にはエアコンという文明の利器の普及が欠かせなかったと思う
ワット・サケット(バンコク)
ワット・サケットのある黄金の丘と呼ばれる人工の丘を下りると、そこは工事現場だった
丘の真中と思われる場所に黄金の仏像が安置されていて、ひっきりなしに参拝客が訪れる
アユタヤ時代からあるワット・サケットの縁起はよく分からないらしい
日本と違ってタイの仏教寺院にはふんだんに黄金が用いられている
バンコクには高層ビルももちろん建っているのだけれど、ワット・サケットの周囲には近代的な高層ビルは建っていない
漆黒の喪服とカラフルな日傘と青空のコントラストが美しかった
バーン・バート(バンコク)
バーン・バートの路地で女性が托鉢用の鉢を叩いていた
バーン・バートと呼ばれるエリアは、タイで唯一今でも手で托鉢用の鉢を作っている場所だ
赤ちゃんが付けているおむつは紙おむつではなく、布のおむつだった
屋台に毛が生えたくらいの食堂にもテーブルの上には砂糖、ナンプラー、粉トウガラシ、お酢の4種類が置かれている
プラクルアンを付けた男が僧侶が托鉢に使う鉢を作っていた
僧侶が修行で使う托鉢用の鉢も、俗世間にまみれた環境の中で造られていた
プラナコーン区(バンコク)
二人がテキパキと準備していた厨房にピーラーの音と包丁の音が規則正しく響いていた
ブランチという言葉は、英語の朝食を意味するBreakfastと昼食を意味するLunchの混成語だ
プレーン・プートン通り(バンコク)
バンコクでは日本と違ってクリーニング屋とアイロンがけ屋は別の職業なのかもしれない
プレーン・プートン通りは昔の町並みが残っているところだけれど、歩いている観光客はほとんどいない
寝そべっていた猫が僕を見詰める表情は、よそ者を問いただしている顔だった
のどかな夕暮れ時に忙しそうにしている人は誰もいなかった
外食文化が進んでいるから、女性がひとりで外食する機会も多くなるに違いない
太陽が燦々と降り注ぐ道よりも、ちょっと陰気な道の方を自然と選んで歩いてしまうのは僕の性なのだろう
食生活は母系で遺伝するという説の証拠のような親子が玄関先に腰を下ろしていた
バンコク(タイ)
タイ経済が華僑に牛耳られているのかはわからないけれど、バンコクを散策していると華僑の経営するお店が目につくのは本当だ
休憩をしている女性の視線は真っ直ぐにスマホの画面に向けられていた
忙しそうに働いている人が多い路地を、買い物をするつもりのない僕が歩くのは働いている人の邪魔をしているような気がしてしまう
愛おしそうに抱えた鍋の中にはこの女性の朗らかさが煮詰まっているに違いない
麺類を食べる若い女性は心ここにあらずといった顔をしていた
日差しはあまり差し込んでこない路地にも雨粒だけはしっかりと入り込んでいて、路面はしっかり濡れていた
誰もいない寂しい路地で生き物に出会えて僕はちょっと嬉しくなったけれど、猫はそうは感じていないようだった
建物に挟まれた路地は薄暗く、降り注いでいるのは建物の間から頼りなく差し込んでくる光だけだった
チャイナタウン(バンコク)
車道の端っこを歩くと、歩きやすいし屋台の内側も見れて一石二鳥だ
もともとタイの文化では箸を使って物を食べるという習慣はないらしい
サムパッタウォン区(バンコク)
子どもなら人間だって中にすっぽり入ってしまうくらいに大きい袋が山積みになっていた
じっと動かないふたりはぼんやりとチャオプラヤー川の流れを眺めていた
日本ではあまり馴染みのないスポーツだけれど、東南アジアでセパタクローは人気のスポーツだ
見まごうこと無い地元の人たちが、街角で井戸端会議を催していた
インド
台湾
インドネシア
タイ
ミャンマー
メキシコ