チャウタン市場の2階にある廊下は閑散としていた。お店は並んではいるものの、客はほとんどいない。ここは1階と違って貴金属商が多かったから、自然とそうなるのかもしれない。貴金属を買うのは、食材を買うのよりもずっと非日常的だ。すぐそこにある貴金属商の店先にも椅子が並べられていたけれど、誰も腰掛けていなかった。店主は暇を持て余しているに違いない。
ミャンマーはルビーの産地として名高い国だけれど、この市場にある貴金属商では売られていないようだ。売られているのは金製品ばかりだ。ガラガラの貴金属商のショーケースの中に金色のものばかりが陳列されている。ひょっとしたら、チャウタンの近くにはルビーの産地はないのかもしれない。確かに有名な産地であるモゴックはヤンゴンよりもずっと北の方で、マンダレーに近い。もっとも希少性があって高価であるミャンマー産のルビーが売られていても、この田舎町の住民にとっては高くて手が出ないかもしれないけれど。
2019年5月 町角 ミャンマー | |
椅子 廊下 チャウタン 市場 看板 |
No
10994
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年05月01日
更新日
2023年12月25日
撮影場所
チャウタン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA