市場の端で雨が激しく降るのを眺めていても、一向に止む気配は感じられなかった。僕は市場の中へと戻ることにした。市場の散策している間にスコールに見舞われてしまったのだ。再び薄暗い通路をウロウロしているうちに、とあるお店の前へとやって来た。店頭には大蒜と玉ねぎが山積みになっている。向かって左側には玉ねぎだけが積まれていて、右側には大蒜だけが積まれていた。玉ねぎは明るい茶色で大蒜は真っ白だ。山は綺麗に2色になっていた。まるで意図的に塗り分けたようで、見ていると赤と白の2色で描かれるインドネシアの国旗を思い起こしてしまった。もっとも、ここはミャンマーだけれど。
玉ねぎと大蒜の上には天井から昔ながらの天秤がぶら下がっている。そして、若い女性が働いていた。女性は俯きながら何かをしている。その向こうに見える棚の上には雑多に商品が並べれていた。シャンプーや缶詰も売っているようだから、ここは八百屋というよりも雑貨屋に近い店なのかもしれない。
No
10966
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年04月09日
撮影場所
チャウタン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA