渋谷駅周辺の再開発が終わらない。あちらの工事が終わったと思ったら、こちらの工事が始まり、一段落したのかと思いきや、今度は桜丘の辺りを懸命に工事している。セルリアンタワーがそびえていたものの、青山通りを横断しなければ行けない地味なイメージだった桜丘も、2023年に再開発工事が完了すればすっかり変わってしまうのかもしれない。
渋谷駅周辺でひっきりなしに工事が行われていたのは、たまたま工事が重なったわけではない。青写真をもとに裏で糸を引いている大きな存在があるのだ。そのグランドデザインを描いているのは東急グループ。渋谷を拠点にしているグループが、自らのホームグラウンドをもっと魅力的な街にすべく資金を投下しているから、駅前で大規模再開発が行われているのだ。
東急グループの実施している再開発は「『エンタテイメントシティ SHIBUYA』を実現し、渋谷を『日本一訪れたい街』にすること」をコンセプトとし、Greater SHIBUYAの魅力を街づくりを通して向上させるものだそうだ。企業のビジョンには分かるようで分からない言葉がよく出てくるけれど、ここでも「エンタテイメントシティ」とか「Greater SHIBUYA」という言葉が出てきて煙に巻かれたような気分になってしまう。ふんわりイメージできても、実際のところ良く分からないのだ。よくよく読むとGreater SHIBUYAとは渋谷駅から半径2.5キロ圏内を指すらしい。その中には青山や恵比寿、代官山が含まれている。回りくどい言い回しをしているけれど、再開発の結果、渋谷もそんな高級イメージのある街に仲間入りしたいというワナビー宣言なのかもしれない。
2022年8月 町角 東京 | |
廊下 渋谷 窓 |
No
12347
撮影年月
2022年5月
投稿日
2022年08月10日
更新日
2023年08月11日
撮影場所
渋谷 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 1.8/85