薄暗い市場の中には小さなお店が密集していた。そして、地元の人が薄暗い中で働いている。この時間は繁忙時期ではないようで、買い物客の姿はあまりない。見かけるのは働いている人ばかりだ。写真の女性も働いているひとり。見たところ、女性はインド系のミャンマー人だった。
頬にタナカを塗った女性の前には足踏み式のミシンが置かれていて、ちょうど縫製作業をしている最中だった。ここでもミシンと言えば足踏み式が一般的だ。電力を供給する必要がないから、ミャンマーのような電力が安定していない場所では電動ミシンよりも重宝するのだろう。民主化後に政府は外国資本をせっせと導入したけれど、このような手工業はまだまだ元気に活動しているのだ。
女性に写真を撮っていいかと尋ねると、女性は頷いてはくれたものの、仕事の手を止めることはなかった。忙しいのだ。カメラの方を見てくれることはなかった。その代わりに、ミシンを操る女性の向こう側に腰掛けていた他の女性がカメラをじっと見ていた。
2019年4月 ミャンマー 人びと | |
イヤリング チャウタン 市場 指輪 ミシン タナカ |
No
10963
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年04月07日
更新日
2024年01月15日
撮影場所
チャウタン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA