明治通りを跨ぐように架けられたスクランブルスクエアとヒカリエを結ぶ廊下を使う人は多い

スクランブルスクエアとヒカリエを結ぶ廊下を歩く人びと
スクランブルスクエアとヒカリエを結ぶ廊下を歩く人びと
似たような写真

旅先でスラムのようなところに行くのが好きというと、大抵の人は顔をしかめる。スラムなんて危険なエリアをわざわざ訪れるなんて趣味が悪いと顔をしかめる人もいるし、そんな危ないところに行くなんて話を盛っているに違いないと思ってしかめる人もいる。しかめる理由は違っても、同じなのはスラムが危険な場所だと思いこんでいる点だ。

中には足を踏み入れるだけで命が危険に晒されるスラムもあるのかもしれないけれど、大抵の場合は行く時間などを間違えなければ大丈夫。だいたいスラムではなくても、日が暮れてから出歩くと危ない街は多いだろう。そのような街に比べたら、ほとんどのスラムは安全で、僕の中では貧困層が居住しているエリアくらいの認識だ。この感覚を理解してくれる人はなかなかいない。海外危険地帯の取材で有名な丸山ゴンザレスの本には似たような記述があったから、普通に観光地を巡る旅をしているだけではわからないのかもしれない。

スラムに行こうと思ったときに困るのは、その場所がどこだか分からないことだ。スラムドッグミリオネアの舞台にもなった有名なムンバイのスラム・ダラビならいざしらず、普通のスラムはガイドブックには載っていない。本や記事に載っているような場所でも、いざ地図でどこなのかを考えると分からないことが多い。きちんと取材する目的で行くわけではない僕は、現地で親切な人から教えてもらうか、自分の足で探すしかないのがほとんどで、これが難しい。そこで数年前から事前にグーグルマップを見て、行きたくなるようなスラムを探すのを試みているのだけれど、これもなかなか難しい。航空写真とにらめっこしても、いまだにここだとピンときたことは無いのだ。

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ENGLISH
2022年8月 町角 東京
廊下 渋谷 スカート

PHOTO DATA

No

12348

撮影年月

2022年5月

投稿日

2022年08月11日

更新日

2023年08月11日

撮影場所

渋谷 / 東京

ジャンル

ストリート・フォトグラフィー

カメラ

SONY ALPHA 7R II

レンズ

ZEISS BATIS 1.8/85

日本国内で撮影した写真とエッセイ

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