列車は定刻通りにバーンレーム駅に向かって出発した。タイの鉄道というと定刻通りに運行されていないようなイメージがあるけれど、ここは定刻通りに運行されているようだ。駅を出て市場の中を走り抜けると、あとはひたすらに田園地帯の中を走っていく。列車は思っていたよりも速い。お喋りをしている乗客もおらず、車内アナウンスもない。車両の中には気怠い空気が充満している。外では雨が降ったり止んだりしていた。
田舎を走る列車も、時折思い出したように駅に停まる。車内アナウンスも無いので、何ていう名前の駅なのかは分からない。もっとも、あったとしてもタイ語のアナウンスだと理解できないだろう。列車が停まると、僕は窓を開けて外の様子を窺った。プラットホームも設けられていない駅と言って良いのか悩んでしまうような停車場だった。プラットホームの代わりに乗降口のところに踏み台が設けられている。女の子と老婆がちょうど列車に乗り込もうとしているのが見えた。
2018年7月 人びと タイ | |
女の子 メークロン線 老婆 駅 列車 |
No
10657
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年07月21日
更新日
2024年08月22日
撮影場所
メークロン線 / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA