窓口で切符を買って改札口を通り抜け、階段を上がるとそこはすぐにプラットホームだった。ここはガンビールというジャカルタとジャワ島の主な都市を結ぶ長距離列車が発着する駅だ。そう聞くとなんだかとても規模の大きな駅を思い浮かべてしまうけれど、決して大きな駅ではない。モナスのすぐ近くで島式ホームをふたつ構えているだけだ。開業はオランダ統治時代まで遡るようだけど、1990年代にリノベーションされた駅には歴史ある趣も感じられない。つまるところ、ガンビール駅はあまり特色ある駅ではないということだ。それでもここにやって来たのは自分の乗る長距離列車がここを発着駅にしているからだった。この駅から列車に乗って遠出するのだ。
プラットホームで列車がやって来るのを待っていると、反対側のホームに特急列車が停まった。車両の扉が開いて、制服をまとった車掌が身を乗り出して様子を窺っている。インドネシア鉄道の車掌はビシッと制服を着こなしていた。これなら僕の乗る特急列車の車内も綺麗に保たれているに違いない。そう思い満足した僕はカメラを片手にプラットホームを行ったり来たりしていた。
2020年12月 インドネシア 人びと 乗り物 | |
車掌 ジャカルタ 駅 列車 制服 |
No
11766
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年12月21日
更新日
2023年08月29日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF