プラットフォームで待ち始めてしばらくすると、列車が駅に入ってきた。ほぼ定刻通りだ。ここを走る列車は本数も少なく、走る距離も長くはないので定刻運行ができているのだろう。僕はマハーチャイ駅からこの列車に乗って、バンコクへと戻るのだ。
列車はゆっくりプラットフォーム脇を進んでいく。すると、若者が僕の前に現れてスマホを取り出して列車に向け始める。若者はマハーチャイ線の動画を撮り始めた。僕の旅の記録がカメラに装着したSDカードの中にあるのと同じように、若者の旅の思い出はスマホの中に保存されるのだ。
スマホの画面を覗いてみると、列車が小さな画面の中で動いている。若者は撮影した動画をFACEBOOKやインスタのようなSNSでシェアするのか、それとも自分ひとりで楽しむのかは分からない。いずれにしても、スマホが普及してからというもの、このようなどうってことのない日常も動画で撮影されるようになった。後世の歴史家にとっては貴重な資料になることだろう。
2020年4月 タイ 乗り物 | |
バック・ショット 携帯電話 マハーチャイ 撮影 駅 列車 |
No
11467
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年04月01日
更新日
2023年09月07日
撮影場所
マハーチャイ / タイ
ジャンル
鉄道写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA