銚子駅の北側には大きなロータリーが設けられていて、そこから幅の広いシンボルロードという道が利根川に向かって伸びている。アーケードも設けられているこの道は商店街になっているものの、営業をしている店舗は少ないし、営業しているお店からも活気が感じられない。賑わっているのは、銚子に来なくても目にすることのできるフランチャイズ店だけのような気がした。そんな商店街を歩いて抱いた感想は、衰退していく地方都市、平凡ながらこんな感じだ。
しかしながら、かつての銚子は今と違って大いに栄えていたようだ。江戸時代に改修工事が行われ流路が変更された結果、銚子を流れる利根川が大消費地であった江戸と北関東や東北を結ぶ物流路となり、ここ銚子は運ばれてきた東北諸藩の米や北海道の海産物を利根川水運で江戸へ運ぶ物流基地だったのだ。物資が集まるところに人とお金が集まるのは今も昔も同じで銚子も江戸の外港として繁栄したのだけれど、今の駅前でそのようなエネルギーを感じるのは至難の業になっている。
東京に戻る特急列車の予約を取っておいたものの、プラットホームに停車した列車に乗り込む乗客は少なかった。実際のところ、列車はガラガラだった。このような調子が続いたら、特急列車が廃止されてしまうのではないかと心配になってしまうくらい空いていた。
2022年7月 千葉 乗り物 | |
銚子 乗客 影 駅 列車 |
No
12335
撮影年月
2022年5月
投稿日
2022年07月29日
更新日
2023年08月11日
撮影場所
銚子 / 千葉
ジャンル
鉄道写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35