川越の鉄道事情はややこしい。住んでいる人間には当たり前のことを何を言っていると思われるかもしれないけれど、馴染みのない僕のような人間にはややこしいのだ。理由は簡単。電車で川越に行こうと思ったところで、どの駅に向かって行けば良いのかよくわからないのだ。中心市街地だけをとってみても、川越駅・川越市駅・本川越駅の3駅が存在していて、それぞれが微妙な位置取りをしている。歩ける距離ではあるものの、少し離れたところにそれぞれが陣取っている。中心市街地から離れているのも含めると、西川越という駅も加わって罠のように待ち構えていて、よそ者を惑わせるのだ。
なぜ似たような場所に似たような名称の駅を作ったのだろうか。どれが本当の川越なのかを争っているのだろうか。JRが走る川越駅が本家本元のような顔をしている横で、こちらが本当の川越と言わんばかりに西武新宿線の本川越駅が立ちはだかっていて、確かに本家争いが生じているかのよう。しかしながら、川越市駅にやってくると穏やかだった。そのふたつの駅に隅に追いやられてしまったかのように、争いに巻き込まれることも無く静かにやり過ごしている。写真はその川越市駅のプラットホームだ。
2023年2月 町角 埼玉 | |
ベンチ 川越 プラットホーム 駅 列車 |
No
12442
撮影年月
2022年10月
投稿日
2023年02月07日
更新日
2023年08月09日
撮影場所
川越 / 埼玉
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF