マハーチャイ(タイ)
目ざとく僕の挙動に注目する人が無遠慮に声を掛けてくるときは、僕にとっては待ってましたと思う瞬間だ
女性がマハーチャイの商店街で働く人の髪を結っていた
お母さんが買い物をしている間、手持ち無沙汰だった幼い女の子と僕の視線がバッチリ合った
タイを含む東南アジア諸国では外食が一般的だとよく言われるものの、市場には夕飯の食材を買い求めに来ている人は多い
マハーチャイのフェーリ乗り場から鉄道駅は少し離れているけれど、一本道で迷わずにたどり着ける
プラーニンという魚の干物を並べた笊の横に腰をおろしていた男の子がピースサインを繰り出した
チャローム桟橋(バーンレーム)
バーンレーム駅からマハーチャイ駅に行くには、フェリーでターチン川を渡らねばならない
バーンレーム(タイ)
バーンレーム駅からフェリー乗り場までは、何の変哲もない住宅街の中を進まねばならない
メークロンとバンコクを結ぶメークロン線は、バーンレームの町で分断されてしまっている
バーンレーム駅(バーンレーム)
見慣れない人間の出現に、駅舎にいた犬たちはちょっと興奮気味だった
メークロンからやってきた車両は、バーンレームで折り返してまたメークロンへ向かう
バーンレーム駅(タイ)
バーンレーム駅もメークロン駅に負けず劣らず質素で小さな駅だった
メークロン線(タイ)
幼い男の子と女の子が車窓の両脇に直立して、外の光景を食い入るように眺めていた
バーンクラチョ(メークロン線)
どこからどう見てもドル箱路線ではないメークロン線の営業係数はどれくらいなのだろう
タイ鉄道というと定刻通りに運行されていない偏見を持ってしまいそうだけれど、バーンレーム駅に向かう列車は定刻に出発した
メークロン駅(メークロン)
薄暗いメークロン駅構内に麺を出す屋台が出ていた
2両編成のメークロン線の車両はガラガラで、どこにでも好きな座席に座れた
メークロン線の列車はゆっくり走るので、バスやロットゥーに乗った方がずっと早くバンコクにたどり着く
メークロン(タイ)
見知らぬ外国人を警戒しているのか、はたまた出発するのを邪魔されたからなのか、よく分からないけれど多分前者だろう
線路市場のあるメークロン駅は終着駅で、ここで列車は折り返してバンコク方面に向かうのだ
メークロン線路市場(タイ)
列車が走り去るやいなや、じっと列車をやり過ごしていた人びとが動き出し、線路は再び市場になった
列車が通り過ぎるまで、線路上で開かれていた市場は一時的に閉店して、本来の利用者である列車にその地位を譲るのだ
列車が近づいて来ても動じない男
メークロン線路市場に列車が入ってきて沸き立つ観光客とは裏腹に、商店主はうんざりした顔をしていた
くわえタバコで働くような人も見かけることは少なくなってしまうに違いない
メークロン線路市場の真中には、今でも使われている現役の線路が走っている
どこまでも続いている線路と違って、線路市場はそう遠くまでは続いていない
通路で昼寝するのは猫の専売特許ではないので、寝ている人間もいる
食料を求めて市場にやって来るのは人間ばかりではなく、動物もやはり食材を求めてやって来るのだ
メークロン線路市場は市場の真中を列車が通り抜けることで有名だ
線路の上で開かれている市場に長閑な空気が充満していた
もう少ししたら列車が来て線路上から退かなければならないのだけれど、お店の人たちは普段通りに仕事をしていた
線路のすぐ両脇にお店が開かれていて、買い物客が線路の上を行き来していた
タイのスマートフォン普及率は70%で、日本よりも高いようだ
僕に気がついた女性は僕を指差しながら大笑いし始めた
食堂でもなく、屋台でもないのに店頭にプラスチック製の椅子が置かれているお店があった
荷台だったところに向かい合って席が設けられている乗合バスはソンテウと呼ばれる
花束を作っていた男は、花束の素材にする大きなバナナの葉を手にしていた
テーブルに道具を几帳面に並べていた男は靴職人だった
喧騒がどこかに身を潜めてしまったかのような市場を歩いていると、地底に造られた町を歩いているような気がしてくる
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