千葉県松戸市の馬橋と流山市の流山を結ぶ流鉄流山線は、5.7キロというとても短い路線だ。しかしながら、その歴史は100年以上に及ぶ。1916年に営業を開始した流鉄流山線は、かつては旅客輸送だけでなく、流山で製造された醤油や味醂の輸送も行っていた歴史もあるものの、今では2両編成の車両が乗客を乗せてのんびり走るだけ。駅の設備も古めかしく、JR常磐線の馬橋駅から、流鉄流山線の馬橋駅に移動するだけで、数十年前の時代にタイムスリップしたような気分を味わえてしまうレトロな単線鉄道だ。
僕の住んでいる周辺には、単線の鉄道路線がないため、単線鉄道に出会うといつも旅に出た気分になる。プラットホームから乗り込んだ車両が単線の線路を進みだすと、その旅行気分はさらに高まり小金城趾駅で最高潮に達したのだった。この駅は路線の中で唯一の島式ホームで、ここで反対方向へ向かう電車とすれ違うことになっている。金城趾駅に電車が停まると、僕は用もないのにプラットホームに降りて、反対側から向かってくる電車に見入った。このすれ違いこそが、単線鉄道の醍醐味だ。
2023年3月 千葉 乗り物 | |
松戸 鏡 プラットホーム 駅 列車 |
No
12461
撮影年月
2023年1月
投稿日
2023年03月14日
更新日
2023年08月08日
撮影場所
松戸 / 千葉
ジャンル
鉄道写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 1.8/85