ゆっくり進む銚子電鉄に乗っていると懐かしい気分になるのは、速度が遅いからだけでもなく、車両がレトロなだけでもない。乗っていると、車両を車掌がちょくちょく歩いているのも懐かしい気分にさせる大きな要因だ。東京都内を走る電車にも車掌は乗っているものの、車掌室から出てきて車内改札をしたり、切符の精算するような機会に巡り合うことはほとんどない。それどころか都内のプラットホームには続々とホームドアが設置されているので、そのうち路線バスと同じように電車からも車掌がいなくなってしまうのかもしれない。
物心ついた頃には都内のバスに車掌は既にいなくなっていてワンマンバスばかりだったはずなのに、海外旅行先で乗ったバスに車掌が乗り合わせていると懐かしく感じるし、ちょっとホッとする。ハンドルを握る運転手には聞きづらいことも、車掌には聞きやすいからだ。代金も聞けるし、支払い方法も聞ける。ボディランゲージで会話を進めなければならないことの多い海外でちょっと手持ち無沙汰の車掌がいると大変助かるのだ。インドでも中国でも暇な車掌に助けられてような気がする。
2022年7月 千葉 乗り物 | |
銚子 プラットホーム 駅 列車 |
No
12327
撮影年月
2022年5月
投稿日
2022年07月20日
更新日
2023年08月11日
撮影場所
銚子 / 千葉
ジャンル
鉄道写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35