奈良・東大寺にある大仏とか、鎌倉・高徳院にある大仏を思い浮かべながら赤塚にある乗蓮寺にやってくると、ちょっとがっかりしてしまう。乗蓮寺にも人呼んで東京大仏が安置されているものの、その大きさは期待していたほど大きくはない。
期待が大きかったせいか、思ったよりも小さく見えた東京大仏も調べてみるとそれほど小さいものではない。青銅製の鋳造大仏としては奈良の大仏・鎌倉の大仏に次ぐ日本で3番目の大きさを誇るという。小さく見えてしまうのは坐像だからかもしれない。確かに巨大な仏像として思い浮かぶのは、牛久大仏や仙台大観音など立像のものが多い。
立像と坐像で大きさを比べるのは公平ではないかもしれない。日本で3番目に大きい青銅製の仏像である東京大仏の高さは13メートル。しかしながら、牛久大仏の高さは120メートルで、仙台大観音も100メールもある。全然大きさが違うのだ。
巨大大仏の建造年を見ていると、バブル経済の時期に建立、あるいは計画されたものが多いような印象だ。同じように仏像を建立するにしても、バブル期は予算が豊かだったに違いない。この東京大仏が建てられたのはバブル経済が好景気がやってくる前、1977年だ。大きさでご利益が変わるわけではないけれど、もしバブル期に建てられていたらもっと規模が大きな大仏になっていたのかもしれない。
2021年10月 静物 東京 | |
赤塚 仏像 寺院 木 |
No
12061
撮影年月
2021年4月
投稿日
2021年10月16日
更新日
2023年08月17日
撮影場所
赤塚 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF