西武秩父駅から埼玉県道11号熊谷小川秩父線を北上すると金昌寺という仏閣に辿り着く。ここは境内のあちらこちらに石仏が置かれていて石仏のお寺とも呼ばれる曹洞宗の寺院だ。しかしながら無数の石仏の存在だけに興味をそそられてやって来ると、意外なことに石仏群を目にする前に出現するのは立派な山門と大きな草鞋だった。
山門と草鞋に気を取られてしまいそうになりつつ、気を取り直して石仏群を目指す。石仏のワンダーランドが広がっているのは、山門を抜けてから。山門を抜けるとすぐにある階段の両脇はもう石仏でいっぱいで、それが本堂まで続いている。参道を歩いていると、まるで沿道に石仏が並んでいる中を進んでいる気分になるくらいだ。
境内には1300体ほどの石仏が祀られている。もともとは1789年に時の住職が寺院の興隆と飢饉や天災による犠牲者を供養するために発願したのが始まりで、かつては今よりも多く3800体ほどあったらしい。今の3倍にも及ぶ石仏がある境内はさぞかし壮観だったことだろう。
2021年12月 建築 埼玉 | |
参道 仏像 秩父 寺院 |
No
12113
撮影年月
2021年10月
投稿日
2021年12月07日
更新日
2023年08月16日
撮影場所
秩父 / 埼玉
ジャンル
建築写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35