芝に来ると空高くそびえる東京タワーとその足元に鎮座する増上寺にばかり気を取られてしまうけれど、芝には1000年を超える歴史を誇る神社も建っている。大通り沿いを歩いているだけでは鎮守の森は視野に入ってこないし、鳥居も見えてこないものの、建物が立ち並ぶ密集地帯の中にひっそりと鎮座する神社があるのだ。もっとも存在を忘れがちなのは僕だけで、この辺りに住んでいる人、働いている人の中では大きな存在感を放っているのかもしれない。
実際のところ、僕が存在を忘れてしまいそうになるだけで、やって来た芝大神宮には僕と違って日頃から敬っている人たちが大勢いた。溢れんばかりではないけれど、白い鳥居の向こうで拝殿へ続く階段に参拝客の列ができていたのだ。この日は年末に近かったから、年末詣の人もいれば、年が越す前に初詣を済ませる人もいるのだろう。いずれにしてもほとんどの人が普段から芝大神宮に親しみを持っているに違いない。
参拝客が一列に並んでいるのを眺めていると、女性が鳥居の柱の脇に立ち止まって神社に向かって深々とお辞儀をしていた。
2022年2月 人びと 東京 | |
お辞儀 列 芝 神社 階段 鳥居 参拝客 |
No
12173
撮影年月
2021年12月
投稿日
2022年02月11日
更新日
2023年08月16日
撮影場所
芝 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35