メークロン(タイ)
観光名所になっている線路市場のすぐ脇にもまた別の市場がある
誰もいない乾物屋でセイリングファンが黙々と回っていた
健康的であるためには自炊しなければならないという、ある種の自炊信仰なんてタイでは芽生える余地がないかもしれない
女性が使用していた年季の入ったミシンは蛇の目ミシン社製だった
メークロンの中心地なのだろうけれど、道の両脇には住居がびっしりと並んでいて住宅街の様相を呈していた
ワット・ペット・サムット(メークロン)
メーチーと呼ばれる在家信者も男の子も坊主頭だった
線路の上に開かれている線路市場とは対照的に、メークロンの中心部は長閑な雰囲気に包まれている
とても悲しそうな顔をしながら、犬が虚空を見詰めていた
メークロン線路市場(タイ)
バケツの中に置かれた俎板の上で、女性が魚をさばいていた
一日4往復しかしないので、メークロン線路市場に列車はなかなかやって来ない
ぐっすり寝ていた女性は、お客がやって来ても魚を売りつける機会をみすみす逃してしまうに違いない
あてどなく線路市場を歩いていると、僕と同じように気怠さに苛まれてしまった女性を見つけた
メークロンにある線路市場で足元に目を落とすと、しっかりとレールが走っていた
市場の真中に細長く伸びる線路は今でも現役の線路で、本数は少ないとはいえ、今でも一日に何度か列車が走り抜ける
メークロン駅近くの線路は、今でも思い出したように列車が通る現役の線路であると同時に生鮮食品などが売られている市場でもある
線路の上には幌が出ていて、足元にバラストがなければ普通の市場と変わらない
メークロンでは、バンコクの中心部で見かけないサムローという自転車タクシーが走っている
プラナコーン区(バンコク)
路上には屋台を営んでいる人もいるし、使えるのか分からないガラクタを売っている人もいるし、プラクルアンを売っている人もいた
カオサン通り(バンコク)
お母さんであっても、愛しの彼女であっても、女性の買い物に付き合わされるのはあまり楽しいことではない
ワット・アルンの境内には船着き場もあって、そこから渡船に乗れば王宮まではあっという間だ
ワット・アルン(バンコク)
ワット・アルンは観光地でもあるけれど、今でも仏教寺院として機能していて、チラホラと僧侶の姿も見かける
上座部仏教の国で寺院の修繕に携わることで功徳が積めると考えられているのかどうかは分からない
ワット・アルンに建つお堂の屋根にはチョー・ファーというガルーダのシンボルが付いている
リーダー格の男の前にラナートと呼ばれるタイの伝統的な楽器が置かれていた
バーンコークヤイ区(バンコク)
バスを待っていた女子高生が口に手を当てて笑った
胸に大きなリボンが付いた学校の制服に見とれていると、女の子も僕が見ていることに気が付いた
バンコク市内にも東京と同じようにあちらこちらでコンビニが営業をしていて、そのほとんどがセブンイレブンのような気がする
通りの脇には点々と町工場が並んでいた
モクモクと煙を上げている屋台は見ていると、焼き芋の屋台を思い浮かべてしまった
公園の一角でマークルックと呼ばれるタイ将棋を指している男たちには険しい表情をしている人が多かった
平日の公園で男たちがマークルックと呼ばれるタイ将棋に興じていた
男たちが就いているテーブルの上にタイ将棋の盤が置かれていた
マークルックはチェスや日本の将棋と同じように古代インドのチャトランガが起源とされるボードゲームだ
旅をしていると、屋外でチェスやら将棋やらトランプに興じている人を見掛けることは多いけれど、決まって男性ばかりだ
運河に架かる橋の上に立っていても、たまに通りかかる船は観光客を載せた船ばかりだ
散乱しているものをガラクタと思うのは僕の個人的な見解であって、この男にとっては宝の山なのかもしれない
静けさに包まれた路地の青い壁の窓辺に女性が佇んでいた
胸の前で手を合わす仕草はワイと呼ばれるもので敬意を示すものだ
バーンルアン(バンコク)
閑散していた船着き場は鳩に占拠されていた
運河沿いに建っているのはお店ばかりではなく一般の住居も混じっている
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