道端に屋台が出ていた。タイでは屋台で食事をするのは極々一般的なこと。屋台文化の発展しているタイでは、朝食でさえ屋台で食べたりする。このような環境だと、健康的であるためには自炊しなければならないという、ある種の自炊信仰なんて芽生える余地がないかもしれない。でも、嘆かわしいことにタイの屋台の数は年々減少しているらしい。そのうち日本と同じようにフランチャイズ店ばかりになってしまうのかもしれない。
立ち並ぶ屋台のひとつで幼い女の子が遊んでいるのが見えた。この屋台はこの女の子のお母さんが切り盛りしているようだ。横ではお母さんが働いている。子守をしながら働くなんて大変だろう。女の子はお母さんのお手伝いをするにはまだ幼すぎる。お母さんが何をしているのかもわからないままに、屋台で遊んでいるのだろう。手には書類のような紙切れを持っていた。まだ字も読めないだろうから、玩具代わりに違いない。女の子は紙っぺらを手にしたまま、僕の方を向いた。そして、不思議そうに僕を眺めた。
2018年7月 人びと タイ | |
扇風機・扇子 食べ物の屋台 女の子 メークロン |
No
10629
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年07月01日
更新日
2024年02月09日
撮影場所
メークロン / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA