メークロン線路市場にやって来たのは2年振りだった。この市場は今でも使われている線路の上に開かれるユニークな市場だ。列車が通る時にどうするのだろうと不思議に思う人もいるに違いない。答えは簡単。列車が通過する際は、どのお店も一時的に店じまいしてやり過ごすのだ。線路が使われているとはいえ、一日に通る列車は少ない。それがゆえになせる技だ。
写真の女性はその線路市場の中にあるお店で働いていた人だ。今は列車が通る時間ではなかったので、店先に立ってのんびりとタケノコを刻んでいた。横に置いてあるトレイには唐辛子が山積みになっていたから、食材を売るお店なのだろう。この光景だけを眺めていると、列車が来たら女性はもちろんのこと、写真に写っている食材も容器も片付けるなんてにわかには信じがたい。でもそうなのだ。
2年振りに訪れたメークロン線路市場の雰囲気は以前と少し変わっているような気がした。前に訪れた時も観光地臭はしたけれど、それが強くなっている。前よりも大勢の観光客が訪れているように見えるし、お店も地元の人向けというよりも観光客目当てのお店が増えているように見える。この市場も徐々にテーマパークの中にあるアトラクションへ変わりつつあるのかもしれない。
2020年3月 人びと タイ | |
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No
11440
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年03月12日
更新日
2024年02月07日
撮影場所
メークロン線路市場 / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III