富岡八幡宮の参道

富岡八幡宮の参道を横切る老婆
東京の深川にある富岡八幡宮で撮影 ©オザワテツ
似たような写真

永代通りに向かって真っ直ぐに伸びた参道を老婆が横切っていた

神社でも仏閣でも本殿と参道はちょっとずらして造られていることが多い。明治神宮は南参道から本殿にたどり着くまでに2階直角に曲がらなければならないし、京都にある北野天満宮も参道と本殿はずらして造られている。

この理由には諸説あって、外から中の様子を分かりづらくし奇襲を防ぐという説もある。けれども個人的にはまっすぐに造られていると境内を出るときにご本尊に対してお尻を向ける羽目になるのを防ぐためという説を押したい。

がお尻を向けていると信頼されているサインと言われるけれど、それはあくまでも動物の世界の話で、人間の世界では高貴な人間にお尻を向けるのは不敬とされてしまう。かつて国会の開会式では天皇が詔書を読み上げたあと、開会式の主宰者たる衆議院議長が右足から階段を上がって詔書を受け取ったあと、天皇に背中を向けず、左足からそのまま降りなければならなかった。陛下にお尻を向けるのは許されなかったのだ。これを右進退左(うしんたいさ)という。

どこまで本当なのかわからないものの、第63代衆議院議長に就任した福永健司は、この右進退左の所作がうまくできなかったために議長を辞任したとも言われているし、通商産業大臣などを歴任した山中貞則も同じように右進退左の所作ができないのを理由に議長就任を断ったとも言われている。それくらい天皇に背中を向けるのは罪悪感のあることだったのだ。

この日に訪れていた富岡八幡宮の参道はどうなのかというと、永代通りから本殿に向かってびっくりするくらいまっすぐに正面参道が伸びていた。ここでは八幡様、すなわち応神天皇に背中を向けてしまうことなぞに気を払っていないようだ。その直線に伸びる参道を眺めていたら、老婆が参道をゆっくり横切っているのが目に入った。

ENGLISH
2021年8月 町角 東京
参道 深川 老婆 神社 シルエット 鳥居

富岡八幡宮ってどこ?

PHOTO DATA

No

12010

撮影年月

2021年2月

投稿日

2021年08月26日

撮影場所

富岡八幡宮 / 東京

ジャンル

ストリート・フォトグラフィー

カメラ

SONY ALPHA 7R II

レンズ

ZEISS BATIS 2/40 CF

日本国内で撮影した写真とエッセイ

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