ウロウロとしているうちに、交通量の多い大通りへと出てしまった。車道には多くの自動車が走っている。そして、歩道には沢山の屋台が出ていた。さっきまで歩いていた散策するのに適した住宅街は、ここで終わりのようだ。通りの端に立ち止まって、しばし往来を眺める。忙しそうに動いているのは自動車ばかりで、地元の人たちは大通りであってものんびりとしている。
そうこうしていると、道端に日傘が取り付けられたサイカーと呼ばれる自転車タクシーが停まっているのに気が付いた。運転手の男が座席にどっしりと腰を下ろしていて、やはりのんびりしている。そして、愛車の横に立つ男と何やら話をしていた。運転手はここでのんきに客が来るのを待っているのだった。ここでは自転車タクシーは一般的とはいえ、客はそうそうやって来ないようで、時間は自転車タクシーのことなぞ顧みることなくゆっくりと流れていく。流れていくのは、ふたりの会話している時間と車道を走る自動車ばかりだった。
2019年7月 町角 ミャンマー | |
バック・ショット サイクルリクシャー 傘 ヤンゴン |
No
11105
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年07月20日
更新日
2020年01月16日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA