通りにいる人すべてがのんびりと時間を過ごしている訳ではなかった。ほとんどの人はゆったりとしているのだけれど、中には仕事に精を出している人もいる。この住宅街の中に伸びる道を仕事場として使っている人もいるのだ。写真の男たちは、ここで働いていた人たちだ。
男たちは道端に集まって、家電を修理している最中だった。周囲には部品やらコイルやらが散乱していて、まるで工場の中のようになっている。ひとりの男は木製の俎板のような上で何かをリズムカルに裁断していた。その男の横にしゃがんでいる男はひたすらにネジを回している。大きな箱型の物体が置かれていて、これが修理の対象となっているようだけれど、それが何なのかはよくわからない。電子レンジのようにも見えるけれど何なのだろう。いずれにしても、男たちは無駄口を叩くこともなく淡々と仕事を進めていた。その中で向かって一番奥に腰掛けていた男はただ座っているだけで何もしていない。でも、その男だけがカメラに気が付いてリアクションを取ってくれた。
No
11103
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年07月18日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA