京都駅を出て烏丸通りを北上すると、あっという間に東本願寺にたどり着く。ここは浄土真宗の一派である真宗大谷派の本山だ。駅からそれほど離れていない一等地にもかかわらず、その境内は広い。それもそのはず東本願寺がここに開基されたのは1602年、京都駅が開業する270年くらい前のこと。東本願寺の方が比べ物にならないほど先輩だ。
東本願寺の境内はぐるっと塀に囲まれていて、塀際には水を湛えた堀も掘られていた。これは外敵から境内を護るというよりも、境内を聖域とし聖域と俗世界との結界とするために設けられており、橋を渡ることにより周辺を囲む俗世界から聖域へ誘うシンボル的な働きがあるのだそうだ。確かに東本願寺に設けられていた堀は狭い。近代以前であっても、本気でこれを越えようと思えば容易かったに違いない。
堀の側に立って京都駅の方を眺めると、塀と堀はまっすぐに伸びていて、その先に京都タワーがそびえていた。そして、京都タワーの姿が穏やかな堀の水面にくっきり写り込んでいた。
2021年4月 町角 京都 | |
雲 京都市 反射 空 塔 水面 |
No
11867
撮影年月
2020年2月
投稿日
2021年04月05日
更新日
2023年08月24日
撮影場所
東本願寺 / 京都
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF