普段余り意識していないものの、東京で高層ビルが建っているのは東京駅周辺や新宿、池袋ばかりで東部にはあまり建っていない。そのため浅草あたりから東の空を見上げるとそびえ立つ東京スカイツリーの巨大さはちょっと異様に見えてしまう。周囲に高い建物が見えないので孤高な存在になっている。
東京の東側は下町と言われているエリアだけに、昔から人が多く住んでいて、高層ビルを建てる広い敷地を確保するのが難しいのかもしれない。実際、東京スカイツリーが建てられた場所は、東武鉄道が所有していた貨物駅と生コンクリートを製造していた住友大阪セメントの業平橋工場だったところだ。閉鎖した工場でもなければ、まとまった広さの敷地を確保するのは困難に違いない。
旅で訪れる観光名所でも、あまりの巨大さに圧倒されるのと同時にその建造物ができる前は何があったのか気になってしまうことも多い。例えば台北にある中正紀念堂。中国国民党を率いた蒋介石を顕彰するために建てられた施設は広く、町の中心部にこれだけの敷地をどうやって確保したのかが気になってしまうところだ。国民党政権は独裁政権だったから、強制的に用地を収用したのかと思いきや、そうではあらず。ここは日本統治時代は軍用地だったところだ。
2022年1月 町角 東京 | |
浅草 電線 衛兵・守衛 塔 |
No
12155
撮影年月
2021年11月
投稿日
2022年01月24日
更新日
2023年08月16日
撮影場所
浅草 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
EF135MM F2L USM