トランスジャカルタのバスに乗って向かったのはモナスと呼ばれるモニュメントだった。モナスはジャカルタに立つ高さ137メートルのひょろっとした塔だ。インドネシアの独立を記念して建てられたもので、塔の上部は展望台になっている。
バスを降りたのはモナスの立つムルデカ広場のすぐ横にあるバス停だった。道路を渡ればすぐに広場だ。でもそれが罠だった。簡単に広場の中に入れて、モナスを目指して進んでいけるかと思いきや、それがなかなか難しい。広場は背の高いフェンスに囲まれていて、モナスを目指すどころか、広場自体に入れない。入り口が見当たらないのだ。
仕方が無いので、フェンスに沿ってウロウロと歩いていた。広場という名前から自由に出入りできるものを思い浮かべていたのが浅はかだった。改めて地図と睨めっこすると、どうやら入り口は正方形の形をした広場の四隅にしかないようだ。そして、僕がバスを降りたのは1キロくらいある西側の辺の真ん中辺りだった。道理で入り口が見当たらない訳だ。
しばらく歩いていると、遂に入り口にやって来た。まっすぐに広場の中を伸びる道の先にモナスがそびえている。僕は屹立しているモナスにいそいそと向かおうとしていた。すると、警備をしていた軍人が声を掛けてきた。「今日は閉館日だよ。」入り口はしっかりと閉じられていて、結局モナスには辿り着けなかったのだった。
2020年7月 建築 インドネシア | |
ジャカルタ モニュメント 空 塔 |
No
11597
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年07月09日
更新日
2023年09月02日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
建築写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF