東本願寺の広々とした境内は閑散としていた。普段なら信徒以外にも多くの観光客が訪れるところだけれど、新型コロナウイルスの影響で訪れる人がいないのだろう。この写真を撮影したのは2020年2月で、まだ日本で非常事態線が発令される前だ。それでも、もう日本国内に住んでいる人も、国外から京都を訪れる人も目に見えて減っていたのだ。東本願寺だけでなく観光客が激減した京都は街全体が空いているように見える。日本有数の観光地である京都がこの有様だと考えると日本全体の観光業は大打撃を受けているに違いない。
明治28年に完成した御影堂は巨大で建築面積だけを見ると東大寺大仏殿を上回るのだという。大きさの比較対象になる人間がいないので建物そのものだけを眺めているとその大きさを見誤ってしまいそうだ。そのように感じていた僕に気を使ってくれたかのように、大きな御影堂の前に規模を比較できるようにひとりの旅行者がポツンと腰を下ろしていた。御影堂と比べると人間はとても小さかった。
2021年4月 建築 京都 | |
お堂・ホール 京都市 境内 寺院 |
No
11868
撮影年月
2020年2月
投稿日
2021年04月06日
更新日
2023年08月24日
撮影場所
東本願寺 / 京都
ジャンル
建築写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF