ルーブル美術館にあるモナリザのように防弾ガラスで覆うとまでいかなくとも、国宝というと厳重な警備の下に管理されているようなイメージがある。なにせ国宝だ。失われてしまったら、人類の損失になってしまうような貴重なもののはず。大切に保存されているに違いない。
そのようなイメージを抱えて東村山にある正福寺にやってくると、拍子抜けしてしまうことだろう。正福寺の地蔵堂は国宝なのにもかかわらず、境内に吹きさらしの状態で建っているだけ。下調べせずに訪れたなら、この地味なお堂が国宝に指定されているとは気が付かないのではないだろうか。
正福寺の地蔵堂は建造物としては都内で2つしか無い国宝の建造物のひとつだ。東京国立博物館には千手観音像や雪舟の秋冬山水図などの仏像や絵画の国宝はあるものの、建造物で国宝に指定されているのはこの地蔵堂と赤坂迎賓館だけ。貴重な建造物をこの目で見てみようと思ってやってくると、思いの外正福寺の境内は閑散としていた。国宝に指定されているとはいえ、わざわざ見に来ようと思う人はあまりいないようだ。お堂の前にしばらく立っていても、時折現れたのはみな地元の人と思しき人ばかりだった。
2022年3月 建築 東京 | |
ファサード お堂・ホール 東村山 寺院 |
No
12216
撮影年月
2022年1月
投稿日
2022年03月26日
更新日
2024年07月11日
撮影場所
東村山 / 東京
ジャンル
建築写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35