浅草橋を歩いていると、石造りのファサードが目を引く、昔ながらの商店が現れた。どうやら長い間、営業していないようで、かつて看板が掲げられていたであろう場所には何もなく、シャッターは固く閉ざされている。
こうした建築様式は「看板建築」と呼ばれ、関東大震災後に多くの商店がこのスタイルで建てられたという。今ではレトロな味わいがあり、個人的には好きなのだが、時代の流れとともに数が少なくなってきている。この商店も長い間閉まったままなので、近いうちに取り壊されてしまうかもしれない。
少し離れた場所から正面を眺めていると、大勢の人が店の前を通り過ぎていくが、立ち止まる者は誰もいない。写真に写る歩行者や自転車に乗った人も、何事もなかったようにシャッターの前を通り過ぎていった。
2017年8月 町角 東京 | |
浅草橋 自転車 ファサード シャッター シルエット |
No
10238
撮影年月
2017年1月
投稿日
2017年08月06日
更新日
2024年11月14日
撮影場所
浅草橋 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA