有名な赤門をくぐり、東京大学本郷キャンパスへ足を踏み入れた。元は前田家上屋敷の御守殿門だったという由緒ある門を抜けると、目の前には石造りの重厚な建物群が並んでいる。その西洋風の建物のどれもが堂々とした風格を漂わせており、赤門の持つ軽やかな日本建築らしい趣と対照を成している。むしろ、その軽やかさが周囲の建物の重厚さを一層際立たせているように感じられる。
写真に収められているのは、キャンパス内に建つ石造りの建物群の一つ、東京大学史料編纂所の建物だ。正面玄関にはアーチが連なり、それらを支えるイオニア式の柱が建物に優雅な印象を与えている。暖かな日差しが降り注ぎ、アーチの影が建物の壁面にくっきりと映し出されていた。その影のラインまでもが、この歴史ある建築に静かな美しさを添えているようだった。
2017年7月 建築 東京 | |
アーチ ファサード 本郷 柱 |
No
10211
撮影年月
2016年12月
投稿日
2017年07月14日
更新日
2024年11月22日
撮影場所
本郷 / 東京
ジャンル
建築写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA