写真の新薬師寺の本堂は平べったくて小振りな外観とは裏腹に、中には多くの国宝が鎮座している。本尊である木造薬師如来坐像と十二神将立像(国宝に指定されているのは11躯)がこの本堂の中にあるのだ。特に目を引かれるのは天平期の作と見なされている十二神将立像で、薄暗い堂宇の中に入ると1300年くらい前に作られた像が派手な表情で迎えてくれる。
中央に鎮座する薬師如来坐像を取り囲むように護衛する十二神将立像を1躯ごとに眺めていると、時間が流れているのも忘れてしまいなくらい堂宇の中は静けさに包まれている。これだけ見応え十分なのにもかかわらず、新薬師寺を訪れる人は少ない。ここから歩いてすぐのところにある東大寺と春日大社が観光客で溢れているのとは対照的だ。
2024年10月 建築 奈良 | |
ファサード 提灯 奈良市 寺院 |
No
12668
撮影年月
2024年4月
投稿日
2024年10月09日
更新日
2024年10月29日
撮影場所
奈良市 / 奈良
ジャンル
建築写真
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF