新宿二丁目に建つ太宗寺に足を踏み入れると、コンクリートで固められた校庭のような境内を囲むように堂宇や地蔵が建っている。本堂が随分とモダンなデザインなこともあって、都会の真っ只中に造られた学校のような趣だ。でもこの寺院は思いの外古い。創建は1668年というから、徳川幕府が浅草商人に新しい宿場の開設を許可するよりも前のこと。今の新宿に繋がる内藤新宿という宿場町が産声を上げた時から歴史を眺めてきた生き証人のような寺院なのだ。
そんな歴史のある境内は狭くとも、江戸に入る6街道の入り口にそれぞれ安置された江戸六地蔵のひとつが晴れの日も雨の日も編笠ひとつで鎮座していたり、一見すると雪山で遭難してしまったのかと思うほど塩で覆われた塩かけ地蔵があったり、都内最大の閻魔大王像もあれば、その妻とされる奪衣婆の像もあり、見どころは盛りだくさんだ。
ふらっとやって来て、狭い境内を忙しくあっちに行ったりこっちに行ったりしている僕とは対照的に、猫は布袋様を祀った堂宇の手すりに乗っかって、ゆったりと時間を過ごしていた。
2022年7月 動物 東京 | |
猫 漢字 お堂・ホール 新宿 寺院 |
No
12313
撮影年月
2022年4月
投稿日
2022年07月01日
更新日
2023年08月12日
撮影場所
新宿 / 東京
ジャンル
動物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35