最近ではペットはすっかり家族の一員という扱いだ。いつからだろう。ペットの立ち位置が向上したのは。他人が飼っているペットはもちろんのこと、自分で飼っているペットに対する虐待行為も犯罪とされるようになっている。
このような動物愛護の精神は、残念ながら世界共通のものではない。インドを旅すると、野良犬が蹴られたり、ぞんざいな扱いを受けているのを目にすることもしばしばだ。そのような地域では、犬も犬で人間に対して馴れ馴れしい態度は取ってこない。人間は犬にとって警戒すべき存在なのだ。
インドネシアではどうなのだろう。町中ではよく猫を見かける。ジャカルタは猫の多い町だ。住宅街の中に入ると、あちらこちらで猫がのんびりしている。だからと言って、僕が近くを歩いても寄ってくることはないし、関心を持っているようにも見えない。路地で出会った猫も視線は僕のカメラではなく、どこか違うところに向いていた。
猫は猫で世界が完結しているようだ。もっとも、屋台の近くに猫がたむろしていることも多いから、邪険に扱われている訳ではないのだろう。
2020年8月 動物 インドネシア | |
路地 猫 ジャカルタ バイク |
No
11637
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年08月14日
更新日
2023年09月01日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
動物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF