ジャカルタの人通りの多い交差点に移動式の屋台が出ていた。屋台には車輪が付いていて、移動できるようになっているものの、この屋台はいつもこの場所で営業している。屋台というよりも、仮設の店舗と言った方がいいのかもしれない。屋台の中には料理が載った皿が幾つも置かれていて、その向こうにはテーブルが置かれている。テーブルには人が就いていて賑わっていた。
人が集まるとこには餌がある。猫がそう考えるのも理解できる。人間の食べ残しをもらえるのだろう。屋台の脇には何匹もの猫もたむろしていた。
まだ人間が楽しく食事を摂っている時間だった。食べ残しが出るのは、人間の食事時間が終わってからだ。猫の時間はまだ来ない。ほとんどの猫は固まって寝ていた。
でも、一匹の猫だけは立ち上がって動いていた。屋台の下の様子を窺っている。何か食べられるものを探しているようだった。その様子は、自動販売機に取り残しの釣り銭がないからどうか確認している人間のようだった。
2020年9月 動物 インドネシア | |
猫 食べ物の屋台 ジャカルタ 睡眠 車輪 |
No
11660
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年09月06日
更新日
2023年08月31日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF