犬は番犬になったり、牧羊犬になったり、人間の代わりになって働くこともあるけれど、猫にはそのようなイメージはあまりない。確かに番犬という単語はあっても、番猫という単語は耳にしたことはない。猫には人類のために働こうという気概が欠けているかのようだ。愛くるしさと引き換えに人間の庇護を得て、ぬくぬくと毎日を過ごしているイメージが頭に浮かんでしまうのだ。
そのため、ジャカルタで通りかかった家の玄関先に猫がいるのを見たときも、すぐ近くにいる鶏たちを守っているようにはちっとも見えなかった。僕が鶏に近寄っても、牧羊犬のように僕を威嚇することはないし、そもそも僕という人間に関心を寄せていないようだった。猫がのん気にどこか遠くを眺めている一方、鶏たちは集まって猫の死角でじっとしているのを見ると、猫に見つかってしまったら捕食されてしまう恐怖を感じているかのようだ。
そうなると、この状況はこういうことではないだろうか。猫からしてみたら楽しく戯れているだけかもしれないが、鶏からしたら殺生の恐怖を味わっている状態、つまり人間の世界で言ういじめの状態にあるに違いない。
2021年3月 動物 インドネシア | |
猫 鶏・鶏肉 入り口 ジャカルタ |
No
11856
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年03月25日
更新日
2023年08月25日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
動物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF