自動車も通れる比較的幅の広い道を歩いていた。時折、自動車やバジャイが僕を追い越していく。道の両脇には低層の住宅が並んでいた。ここはジャカルタにあるタマン・サリ地区にある住宅街だった。道路沿いにびっしりと建物が建っているものの、となりの建物とぴったりとくっついているとは限らない。建物と建物の間に人が通れるような隙間がある場合もあった。
写真の細い路地もそのような建物と建物の間に伸びていた路地だ。路地の出口には屋台が出ていて、その店主が路地を少し入ったところで休んでいた。暑いし、客は来ないしで、ベンチの上でちょっとぐったりしているようにも見える。
疲れ切った顔で休む店主も気になるけれど、僕が気になったのは店主の向こうに伸びている路地の行き先だった。ちょっと奥に行くとバイクが停まっていて、その先が見えなくなっているのが心憎い。どこかへ続いているようにも見えるし、そこで行き止まりになっているようにも見える。足を踏み入れない限り、どちらが正解なのかは分からない路地だった。
2020年7月 インドネシア 人びと | |
路地 疲労困憊 ジャカルタ バイク 休息 裸足 店主 |
No
11586
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年07月01日
更新日
2023年09月03日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF