一口にジャワ島にある街と言っても、近郊も含めると人口3,000万人を越えるジャカルタという大都会と他の街を同列に扱うのは無理がある。ジャカルタに次ぐ規模を誇る都市はスラバヤだけれど、そこの人口は300万程度。二番手の都市でさえ、ジャカルタと張り合うには大きさが違い過ぎるのだ。
このような状況を考えると、ジャカルタで目にしたことがインドネシア全体に当てはまると考えるのは危険だ。ジャカルタがインドネシアの中で例外的な存在だと思った方が実態に合っている気がする。
ジャカルタの町を歩いていると、道端にGojekやGrabの配車アプリに登録しているバイク・タクシーが停まっているのを目にするのは珍しくない。けれど同じジャワ島にあるチルボンでは見かけなかった。また、ジャカルタの住宅街では、この写真のように年端のいかない男の子がスマホに見入っていても違和感がないけれど、チルボンではいい歳した大人でもスマホを持っているのは少数派のようだった。ここジャカルタは他の都市よりも一足先に進んでいるような感じがする。
そのような違いがあっても、お兄さんがひとりで楽しそうにしていたら、妹が羨むのは大都市でも田舎でも同じだろう。スマホに見入っていた男の子の横には、それを妬んでいるかのような顔をした妹が立って、じっとスマホを手放さないお兄さんのことを見つめていた。
2021年3月 インドネシア 人びと | |
男の子 携帯電話 女の子 ジャカルタ 紫 姉弟・兄妹 |
No
11857
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年03月26日
更新日
2023年08月25日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF