肉屋の男は包丁で手際よく山羊を解体した。解体が終わると、肉片はお店ですぐに売られるのだった。あらかた肉は売れてしまったけれど、店頭には山羊の頭が残っていた。羊頭狗肉なんていう言葉があるけれど、ここで売られているのは正真正銘さきほど捌いたばかりの頭だ。
この辺りでは、肉だけでなく頭も売られているのをよく見かける。頭だけ買う人なんているか不思議に思ってしまう。カレーの出汁にでも使うのだろうか。それでも、タンクトップを着た肉屋は意気揚々と客が来るのを待っている。
肉片が床に散らばっていて、沢山の蝿が飛び交っている。ここでは、冷蔵設備なしに肉を売るのは普通のことだった。
2012年5月 インド 人びと | |
肉屋 山羊 頭 マルダ 肉 |
No
6449
撮影年月
2011年7月
投稿日
2012年05月19日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
マルダ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
OLYMPUS PEN E-P2
レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42MM