道を歩いていると、そこそこの大きさのある市場へとやって来た。中へ足を踏み入れると、薄暗く閑散としている。まだ昼過ぎだったけれど、ほとんどのお店がもう店を閉めている。ここは午前中しか営業していないで、市場の喧騒を見るには来るのが遅かったようだ。それでも、閑散とした市場の一区画で人が働いているのが見えた。僕は人がいる場所に向かって近づいていく。そこは肉屋だった。
若者たちはペチャペチャとお喋りをしながら楽しそうに働いている。店の中央に置かれたテーブルの上には大きな肉の塊が幾つも置かれていて、若者たちが捌いている。写真の若者もその中で働いていたひとりだ。中華包丁のような包丁を手にした若者の前には丸くて分厚い木製の俎板が置かれている。カメラを向けると、男は仕事の手をしばし止めて微笑み返してくれた。自信に溢れた笑顔だった。
よく見てみると、男は普通のズボンを穿いていて、汚れないようにビニールを腰に巻いている。それに手には軍手をはめている。ここではそのようなスタイルが一般的なようだ。
2018年8月 人びと タイ | |
バンコク 肉屋 ナイフ 笑顔 |
No
10710
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年08月27日
更新日
2024年02月03日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA