しばらくすると僕が乗り込めるボートがやって来た。この船は外国人専用だ。そそくさとボートに乗って中を見渡しても、地元の人たちが乗るボートとどこが違うのかは分からない。はっきりと分かった違いは、屋根があるかどうかということだけだった。雨が降ると、地元の人が雨に晒されながら寺院のある中州に向かわなければならないけれど、外国人は濡れずに済む。ちょっとした心遣いだ。この細やかな心遣いのために大幅に異なる料金を設定するのはいかがなものかと思うけれど。地元の向けのボートにも付けてあげればいいのに。
人この時に中州に渡ろうとしていた外国人は僕だけだった。そのため、外国人専用のボートに乗っている乗客も僕ひとりだ。僕がボートに乗り込むと、他の外国人が来るのを待つことなくボートは川の中へと進み出す。このような状況では、乗員の方が乗客よりも多い。中年の男がエンジンを操り、舵をとっている。そして、数人の男の子たちが男と一緒に働いていた。写真の男の子もそのひとりだ。カメラを向けると、驚いたような顔を見せてくれた。目的地であるイェレー・パゴダはすぐそこだ。
2019年4月 ミャンマー 人びと | |
ボート 男の子 顔 チャウタン |
No
10957
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年04月02日
更新日
2024年01月16日
撮影場所
チャウタン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA